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レシピ動画サービスkurashiru [クラシル] を運営する dely 株式会社の公式ブログです!

日清オイリオグループ × kurashiru   メーカーの視点から見たレシピ動画の魅力とは

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 サラダや魚介、パスタなど、料理の仕上げに「かけて」使うことで豊かな風味を生で味わうのが特徴的な「BOSCO エキストラバージンオリーブオイル」。このBOSCOのプロモーションにあたって、日清オイリオグループ様にkurashiruのレシピ動画をご活用頂きました。

 

 これまでの取り組みや背景について、日清オイリオグループ株式会社で当時、この企画を推進した海鋒嗣美氏(以下、海鋒)に、dely株式会社で取締役・営業統括を務める柴田快(以下、柴田)よりお話を伺いました。

 

 

「自分でも作れそう!」それがレシピ動画に興味を持ったきっかけ

 

 2016年11月のトマト鍋レシピ、2017年3月のホワイトデー特集、2017年7月のかけるオイル特集と、合計3回に渡ってBOSCOレシピ動画タイアップの取り組みをしてきました。当時日清オイリオグループの海鋒嗣美氏は、若年層へのアプローチについて課題を抱えていたと言います。

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海鋒:元々取り組んでいた、当社にとってヘヴィユーザーである主婦層へのコミュニケーションに加え、若年層にもリーチしたいと考えていました。

 

そこで、今までの広告手法に加えて、GoogleやYahoo!などのディスプレイネットワーク広告を使ったり、ポップアップカフェを期間限定でオープンしたりすることによるリーチ方法を考えていました。

 

施策の一つに、「オリーブオイルのある暮らし」というムック本を制作したのですが、どのようにその本を若年層に告知するか考えていた際、レシピ動画を使って告知したいなと思ったのが、kurashiruさんを使う最初のきっかけでした。

 

そのころにはすでにTastyやTastemedeなどのレシピ動画がアメリカから配信されていることは知っていたので、日本にも来たら使ってみたいと思っていました。

 

柴田:それではレシピ動画自体は以前からご存知だったんですね。

 

海鋒:SNSのフィードで知ったのですが、レシピ動画は面白いなと思っていました。レシピはテキストだけだとわかりづらい部分がありますが、動画だと切り方や工程がビジュアルで見ることが出来るので、自分でも簡単に作れそうって感じるのがいいなと思ったのでプロモーションでレシピ動画を使いたいと考えていました。

 

柴田:TastyやTastemadeなどのレシピ動画サービスがある中で、kurashiruを選んで頂いたきっかけなどはありますか?

 

海鋒:レシピ動画を使って商品PRをしたいと代理店の方にお伝えしてご紹介頂いたのがkurashiruさんです。他のサービスと比べて、実際にレシピを作ってくれるユーザーがダントツで多いと言われたんですね。

 

View数にこだわるのも必要なことですが、実際に作ってくれる方がいたほうが、商品に触れていただけるチャンスも増えるということでkurashiruさんに決定しました。

 

 

SNSの活用で若年層へのコミュニケーションが可能に

 

柴田:日清オイリオさんとしてレシピ動画は初の試みだったと思うのですが、感触としてはどうでしたか?

 

海鋒:制作して頂いたトマト鍋のレシピ動画は弊社でもランディングページに使用したり、ディスプレイネットワーク広告に転用していたというのがあって、大体300万人ほどにリーチしました。

 

kurashiruさんのSNSで拡散して頂いて、その施策を食品業界紙大手の日本食糧新聞さんに載せて頂いたこともあり、SNSの重要性が社内にも認知されたことは今回の取り組みで嬉しかったことです。

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柴田:お取組みを開始した当初はkurashiruアプリのダウンロード数も現在ほどではなかったので、SNSでユーザー同士にシェアしてもらうことでリーチを伸ばす形を取っていたのですが、そこでしっかり結果が出たのは弊社としても嬉しいポイントですね。実際にお取組み頂いて、kurashiruのようなサービスにどのようなメリットを感じましたか?

 

海鋒:情報が溢れているこの時代に、消費者から公式ホームページに足を運んでくれる人はなかなかいません。そこで主婦層だけでなく若年層の料理に関心が高い層にもリーチできるkurashiruさんを活用することで、ターゲットに向けて魅力的なレシピとともに自然と商品をご紹介出来ることが最大の魅力だと思います。

 

また、ホワイトデー特集の取り組みでは、視聴者が求めている本当のニーズを拾えたのも良かったです。例えば、煮込みハンバーグの定番レシピが最も視聴数が多かったのですが、一斤パンシチューのような写真映えしそうなレシピが一番伸びると思っていました。どのようなレシピを視聴者が求めているのか、そこはプロの皆さんにお任せしないとわからない点ではありましたので、ユーザーが求めるレシピのご提案を頂いたのも助かりました。

 

 

アプリの活用で実際に作るユーザーの積み上げが可能

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柴田:kurashiruアプリのダウンロード数が増えていくに連れて、アプリでもタイアップ動画のプロモーションを始めたのですが、SNSと比べてアプリならではのポイントなどがありましたらお伺いしたいです。

 

海鋒:SNSの拡散だけですと、フィードに流れてきて、今度作りたいな。で終わってしまうこともあると思います。アプリでは、レシピを保存できるお気に入り機能があるので、気に入ったレシピをあとから見返せる点が魅力的でした。

 

特に料理初心者はレシピの材料通りに買う人が多いと、料理教室を開いている方もおっしゃっていました。スーパーに行く前、レシピを見返す時にPRした商品(BOSCO)が入っていれば購買のチャンスも増えると思います。

 

柴田:おっしゃる通りアプリでは後から見返せることもあって、プロモーションの期間を過ぎてからも視聴数が伸び続けています。実際にトマト鍋の現在のレシピデータを見てみると、プロモーション期間終了時点から視聴数が約4倍以上に増えていますね。

 

海鋒:確かにプロモーション期間が終わってからも視聴数が伸び続けるのは嬉しいです。それに加えて、お気に入り数が伸び続けたのが印象的です。View数は1人が複数回見ることがあると思うのですが、お気に入り数=そのレシピが好きな人の数と考えられるので、商品を購入する可能性が高いユーザーを測る指標として分かりやすいと感じます。

 

柴田:トマト鍋の現在のお気に入り数はプロモーション期間終了時点から約3倍に増えていましたので、「ハンバーグ」と検索して動画に辿り着くユーザーがそれだけいらっしゃるということになりますね。実際に料理を作る人が多いということでkurashiruを選んだと言っていただいたのですが、お取り組みを終えてみて、kurashiruユーザーの印象はどうでしたか?

 

海鋒:代理店の方から聞いていた通り、実際に作ってくれる人が多いという印象です。例えば「商品を実際に買ってみたい、ボトルが気に入った」という声や「肉を魚に変えて作ってみました」など、動画を見た後のユーザーのリアクションを見て次の施策につながるご意見をいただき、気づかされる点がいくつもありました。

 

柴田:ありがとうございます。最後に今後のkurashiruについて、こんな機能が欲しいといったことがあれば是非お聞きしたいなと思うのですが。

 

海鋒:オンラインから実売につながる仕組みがあればなお良いなと思います。レシピ動画を見た後に、購入するボタンを押すとECサイトに紐づいていて、ネットでレシピの材料がそのまま購入出来てしまう。しかも、ECサイトの会員情報に紐づけて実際にどのような人が購入しているかデータを提供してくれる。こんなサービスがあれば、実売に繋げるだけでなく、より商品購買層のデータ分析をすることが出来ると思います。今後の取り組みも楽しみにしています。

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